航空安全セミナー

2009年11月9日
事務局 齋藤 幸雄
恒例の航空安全セミナーを開催いたしましたのでご紹介させて頂きます

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今回のセミナーは、航空気象委員会とのコラボレーションで開催させて頂き、気象のプロ!気象予報士を取得した操縦士によるウエザーブリーフィングをメインテーマとして開催させて頂きました。

今回講師をお願いした、宮本さんは、北海道国際航空で3月まで実際に運航管理者として従事していたプロフェッショナルです!
さらにご自身も飛行機が大好きなようで、事業用操縦士のライセンスまで取得したつわものです! 気象予報士、更に操縦士のライセンスをお持ちとあれば模範的パイロットですね。

まず初めに、運航管理がどのようなものかを説明して頂きました。
時間をかけて準備した資料も実際にブリーフィングに要する時間は10分少々・・・
この10分間を有効に使うため、運航管理者の方々は実況天気図、予想天気図など多くの天気図を解析して操縦士に情報提供します。ウエザーブリーフィングのやりがいは操縦士が「わかったこれで行くよ」という一言に尽きるそうです。

ウエザーブリーフィングのコツとして、
(1) 天気図の時間を一致させる
現況から予報へ(実況と予想天気図を区別)
地上から高層まで、同じ時間の天気図
(2) 概況:大きな場から局地天気へ
下層から上層へ(大気の立体構造)
(3) フライトプランと関連付ける
高度、航路、NOTAM、使用RWY、性能・・
(4) 結論:出発地、航路上、目的地、代替飛行場
事前に対処法を打ち合わせておく
(5) 数値予報の天気図は、必ずひとつ前の時間の予想図と見比べること
もし、連続して同じ場所に雨域を予想していたら、この予報はかなり信頼度高い、逆に予報が前回と変わっていたら、その予報は不安定と見る。
当初16時過ぎには終了す予定でしたが質疑応答が熱くなり! 終わったのは17時近くになってしまいました。
参加した会員の方から「難しいけど聞かなければ何も分からないから来たんです」という感想を聞かせて頂きました。
まさにやらなければ分からないわけですから難しいからいいやではなく、積極的に天気に向かってみては如何でしょうか。
最後になりましたが、お忙しい中、講演をお引き受けいただきました、宮本さん、航空気象委員会委員長 山本さんありがとうございました。


アンケートのご紹介
ウエザーブリーフィングの流れが理解できて面白かった。せっかくなので冬季運航の裏話などもきかせて頂ければ!
現役機長さんの実際経験気象事例の話やブリーフィング内容を細かく話してくれたこと

〜 次回GAセミナーは 3月6日に開催します! 〜
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